返事は2層でできている
AIの返事は「感じのいい包み紙」と「中身」の2層です。読むのは中身だけでいい。
たとえば下書きを見せたとき、返事はだいたいこの形で来ます。 「とても分かりやすい構成ですね。読者への配慮も感じられます。 さらに良くするなら、冒頭の結論をもう少し具体的にすると、 より伝わりやすくなるかもしれません」。
この返事の情報は、後半の1文だけです。冒頭の結論が具体的でない。それが本音の指摘。 前半の褒めは、指摘を言うための座布団みたいなもので、 あなたの下書きの出来とはあまり関係がありません。
差し引きの目印
| 言い回し | 読み方 |
|---|---|
| 素晴らしい/とても良い/面白い視点 | 挨拶。読み飛ばしていい |
| さらに良くするなら/あえて言えば | ここから本音。この後ろを読む |
| 〜かもしれません/〜という考え方もあります | 遠慮がかかった指摘。強めに受け取ってちょうどいい |
| 一般的には〜と言われています | あなたの案への評価ではなく、一般論への退避 |
特に3つ目、覚えておいてほしいです。 AIは指摘を弱めて言う癖があるので、 「〜すると、より良くなるかもしれません」は、 人間の編集者が言うなら「ここ、直したほうがいいですよ」くらいの意味だと思って 受け取ると、だいたい釣り合います。
ここだけ覚える
「さらに良くするなら」の後ろだけが、本音の指摘。そこを弱めの表現ごと、少し強めに受け取る。
読み方を変えるだけで、返事の価値が変わる
面白いもので、この読み方を覚えると、 いままで「褒められて終わった」と思っていた返事の中に、 ちゃんと指摘が埋まっていたことに気づきます。 AIは言ってないんじゃなくて、小さい声で言ってたんですよね。 こっちが褒め言葉のほうを聞いてただけで。
つまずきやすいところ
褒めの部分を全部無視するようにしたら、AIに相談するのが味気なくなった。
無視ではなく差し引きです。褒めが全部噓というわけでもなくて、「どこを褒めたか」には情報があります。毎回同じ場所を褒めてくるなら、そこは本当に強いのかもしれない。捨てるのは定型の挨拶だけで大丈夫です。
終わったら、ここが言えるか確かめる
- 返事が2層でできている、の意味を説明できる
- 本音が始まる目印の言い回しを2つ言える
- 直近のAIの返事を1つ、差し引きで読み直してみた