AIの前に、自分への入力がある
AIに渡せるのは、自分の中にあるものだけです。 そして自分の中身は、ふだん見ているもので出来ています。
「ゴミを渡せばゴミが返る」のコースで、 出力の質は自分×AIの掛け算だという話をしました。 このコースはその続きで、掛け算の左側、 つまり自分の中身がどこから来るのかという話です。
答えは単純で、ふだん見ているもの、読んでいるもの、聞いているものから来ます。 いい加減な情報を仕入れていれば、いい加減な前提でAIに頼むことになるし、 確かな情報を仕入れていれば、頼みごとの精度が上がる。AIへの入力の前に、自分への入力があるわけです。
間違った仕入れは、間違ったまま増幅される
怖いのはここで、掛け算は良いものだけを増幅するわけじゃないんですよね。 たとえば「AIはこう使うのが最強」みたいな怪しい話を信じ込むと、 その間違った前提ごと、AIとの作業全部に掛かっていく。 仕入れの質は、1回の間違いでは済まず、以降の全部に効いてしまいます。
ここで1回、自分のことを振り返ってみてほしいんですけど、 いま自分がAIについて知っていることって、どこから仕入れたものですか。 誰かの切り抜き? たまたま流れてきた投稿? それとも、自分で選んだ情報源ですか。
仕入れ先を選んでいない人は、流れてきたものが仕入れ先になっている。選ぶだけで、ここは今日から変えられます。
で、どれが正解なんですか
正解はないです。あるのは「いまのところ、これが良さそう」までで、それも来月には入れ替わります。
仕入れ先の話をすると、だいたい次に来るのがこれです。 ただ、AIまわりは進化が爆速で、昨日いちばん良かったやり方が今日にはもう古い、 みたいなことが数か月おきじゃなく普通に起きるので、 正解を1つ選んで固定しようとすると、選び直しが永遠に終わりません。
最新を全部追いかけるのも同じで、追いついた頃には次が出ています。 イタチごっこなんですよ、これ。 で、僕はここがけっこう危ないと思っていて。 追いかけている間は前に進んでいる感じがするので、 正解にたどり着きたくて時間もお金も減っていることに、自分ではなかなか気づけない。
なので、追いかける先を最新情報からずらします。 ツールも画面も名前も入れ替わるけど、どこから仕入れるかを自分で決めておく、という構えのほうは古くならない。 このコースで渡すのも、いま良いとされているチャンネル名の一覧ではなくて、 自分で見分けるための基準です。名前を渡したら、その名前ごと古くなるので。
このコースでやること
- YouTubeの見分け方。いまAIを学ぶ場所として一番使えるので、 信用できるチャンネルの見分け基準を渡します(STEP 2)
- Xとの距離。速いけど癖のある場所なので、距離の取り方を決めます(STEP 3)
- 用語を増やす習慣。仕入れたものを自分の言葉に変える仕組みを作ります(STEP 4)
学ぶより先に、とにかく触りまくれば上達すると思っている。
触るのは大正解です。ただ、触るだけだと「自分が知っている使い方」の中をぐるぐる回ります。新しい使い方や言葉は外から仕入れるしかないので、触る7割・仕入れ3割くらいの配分が、経験上いちばん伸びます。
- 「AIへの入力の前に、自分への入力がある」の意味が言える
- 間違った仕入れが増幅される怖さを説明できる
- 自分のいまの仕入れ先を、具体的に挙げてみた