「全部やっといて」で出てくるもの

作りたいものをぼんやり伝えて、あとはよろしく、と投げると、返ってくるもの自体は悪くないんですよね。悪くはないんだけど、薄い。で、直そうとすると、どこがどう違うのかを説明できない。自分が何を作りたかったのかを、そもそも決めていないからです。

最初にやったのは、壁打ちでした

いきなり作らせていません。ChatGPTで話しながら、設計書を1枚作りました。

どんなコースを置くのか、誰に向けるのか、何をやらないのか。頭の中を喋って、質問されて、答えて、を繰り返して1枚にまとめてから、作る側のAIに渡しています。決めるのが先で、作らせるのはそのあと。

決めごとその1 ── 目的を1行にする

いちばん最初に書いた、実物の1行です。

ここだけ覚える

AI初心者が、AIに仕事を任せられる人へ近づくこと。

短いのは、迷ったときに読み返すためです。機能やコースを足したくなったら、この1行に戻って「それ、本当にここへ近づくか」だけを見る。近づかないものは、便利そうでも足さない。

僕は途中で一度、あれもこれもと足していった結果この1行から離れて、構成を丸ごと作り直しています。そのあと別の理由でもう一度作り直した話は、STEP 8で。

決めごとその2 ── 作らないものを先に書く

実際のリストから抜き出すと、こうです。

  • コースを探す検索機能
  • サイトの中の掲示板やコメント欄
  • ランキング
  • 毎日ログインさせる仕掛け
  • 数字がずらっと並ぶ分析画面

どれも、あったら便利そうで、頼めば作れる。でも目的の1行からは外れます。AIは親切なので、頼めば何でも足してくれる。止める役は自分しかいません。

決めごとその3 ── 言葉をそろえる

地味ですが、いちばん効果があったのはこれかもしれません。使う言葉と使わない言葉の表で、これも実物です。

使う使わない
実践済み受講完了
コース / STEP授業
やってみる勉強する
Missionテスト
このサイトこのアプリ

右の列も間違いではないんですけど、使うと学校の匂いがする。この表を渡しておけば、書くのも直すのもAIなので毎回そのとおりに書いてくれて、いま読んでいるこの記事も、左の列の言葉だけで書いてあります。

実際に使った、壁打ちのプロンプト

頭の中はぐちゃぐちゃのままでいいので、フィルターなしで全部ぶちまけて、向こうに処理させる形にしました。実際に使ったプロンプトを、そのまま出します。

雑な思考を、初稿まで育てるプロンプト

以下に、私のフィルターなしの思考をブレインストームします。それらは乱雑で、不完全で、順序がばらばらです。それが意図です。アドバイスや解決策に飛ばないでください。まず、私が言ったことを処理してください。 あなたの仕事は、これを5つのステップで処理することです。各ステップを最終出力の前に私に見せてください。 1. 整理する。私が言ったことを明確なテーマにグループ化します。各テーマを平易な言葉でラベル付けしてください。 2. 貫く線を見つける。私が到達しようとしていた中心的な議論やアイデアを特定します。たとえ私が直接言わなかったとしても。1文で述べます。 3. 矛盾にフラグを立てる。私が自分自身に反論した箇所や、2つの互換性のない立場を同時に持っていた箇所を私に見せてください。それらを解決しないで。ただ名前を付けてください。 4. 欠けているものを挙げる。私が示唆したけど言わなかったこと、挙げたけど答えなかった質問、そして私が気づかずに抱いている前提を指摘してください。 5. 正直な読みをください。私はどこで正しいか? どこで自分を騙しているか? 思考が強い箇所はどこで、どこで圧力がかかると崩れるか? そして、5つのステップすべてを実行し、私が実際に言おうとしていたことを捉えた、クリーンな初稿を書いてください。構造化され、首尾一貫し、私の声で。

これは当時使った実物なので、この下に、思いついたことを順番も気にせず喋って貼る形です。貼って送るだけで受け取る準備をしてくれる版は、「最高効率 AquaVoice」の STEP 3 に置いてあります。整理と矛盾の指摘と初稿まで返ってくるので、そこから質問に答えて、決めごとの1枚に育てていきました。

つまずきやすいところ

決めごとを書く時間があったら、先に手を動かしたほうが早い気がする。

決めずに作り始めると、合っているかを判断できないまま直させ続けることになります。1枚書くのは往復の何回かぶんで、僕は両方やりましたが、決めた側が速いことだけは断言できます。

終わったら、ここが言えるか確かめる