50本の記事を、どうやって書いたのか
器ができたので、次は中身です。ここは種明かしから入ります。1本ずつ机に向かって書いてはいません。やったことを順番に言うと、喋って、階段を作って、型に流し込んだ。それだけです。
まず、とにかく全部喋りました
構成に入れたいものを、とりあえず片っ端から喋りました。
前提として置いたのは「初心者が、AIに仕事を任せられるところまで」。 そこへ向けて、扱いたい話を思いつくまま、バーッと喋るに喋った。 全部AquaVoiceという音声入力で喋っていて、 打っていたらたぶん途中で力尽きていたと思います。
先に、レベルの階段を作った
喋りながら最初に固めたのは、コースの中身ではなくてレベルの階段のほうでした。 いまホームに並んでいる棚が、そのままそれです。
- マインド。AIを触ったことがない人向けに、軽く心構えから
- AI基礎。普段ChatGPTを使っている人でも知らない機能を、ちゃんと拾う
- AIエージェント。いよいよAIに腕と体が生えて、できることが一気に増える
- バイブコーディング。その腕を使って、少しレベルの高いこと。道具を作れるようになるまで
レベルごとに区切ってから、それぞれの段で扱いたいものをまたひと通り喋る。 マインド編は「こういう題名のやつと、こういう題名のやつで」と、コースの名前と中身の当たりまで、口で全部出しました。で、「これをコース何十本かに分けて作って」という頼み方です。
型があるから、一気に埋まる
受け止める側には、あらかじめ記事の型を作ってありました。 記事は自由に書かせず、決まった部品の組み合わせで書かせる。 いま読んでいるこの記事も、数種類の部品しか使っていません。
| 部品 | 役割 |
|---|---|
| 節の見出し | ここから何の話かを出す |
| 本文 | 説明する |
| ここだけ覚える | 節の結論を1つ持ち帰らせる |
| 手順 | そのとおりに手を動かす |
| そのまま貼れる文面 | コピーして使う |
| 表 | 並べて比べる |
| つまずきやすいところ | 思っていることと、実際 |
| 終わったら確かめる | 自分で言えるか点検する |
喋った初稿がこの型に流れ込んで、コースの中の記事が一気に埋まっていきました。型が決まっていると、何十本埋めても形がばらけない。 1本目と50本目が同じ見た目になっているのは、腕ではなく型のおかげです。
大枠ができたら、あとは差し込むものです。 実際の画面のスクリーンショットが要るところは教えてもらって自分で撮る。 図解はまとめて作りました。それは次のSTEPで。
検品は、人の目でやりません
量産とセットで作ったのがこれです。 記事を出す前に、毎回機械で確かめる項目を決めてあります。 誤字、使わないと決めた言い方、外国語の文字の紛れ込み、飾りの使いすぎ。
| 機械が見る | 人が見る |
|---|---|
| 決まった形に合っているか | 読んでいて面白いか |
| 禁止したものが入っていないか | 順番に無理がないか |
| 決めた数を超えていないか | その説明で腑に落ちるか |
分け方は単純で、数えられるものは全部機械へ。人の目は、数えられないものだけに残します。 ここを分けていないと、人が数を数えることに集中して、肝心の読み心地を見なくなる。 何十本も作るなら、この分担が無いと必ずどこかで破れます。
これから作るものを出す前に、毎回やってほしい確認があります。確認する項目を決めたいので、手伝ってください。
カッコの中を、自分の場合に書き換えてください。
【私が作っているもの】 (1行で書く) 【いままで実際にやらかしたこと】 (思い出せる範囲で3つ。無ければ、心配なことでいい) これをもとに、出す前に必ず確認する項目を5つまでに絞ってください。多すぎると回らないので、5つを超える案が出たら、優先度の低いものを落として理由を教えてください。 決まったら、次からは私が「確認して」と言うだけで、その5つを毎回通してください。
5つに絞るのが大事です。10個あると、そのうち通さなくなります。
つまずきやすいところ
量産と言っても、結局1本ずつ考えて指示しているのでは。
逆です。1本ずつ指示していたら、たぶん途中で投げていました。先に階段と型を固めて、中身は喋って一気に流し込む。個別に見るのは、出てきたあとの検品と手直しのほうです。順番を逆にすると、書くたびに形がぶれて、直す量のほうが増えます。
ここまでのまとめ
喋って、レベルの階段を作って、型に流し込む。1本ずつ書かずに、仕組みで書く。数えられる検品は機械へ渡す。
- 先に階段(分け方)を決めた理由が言える
- 型があると何十本でも崩れない理由が言える
- 出す前に確認する項目を、5つまでに決めた