読まずに読む、はサボりの話ではない

読むのをやめる話ではなくて、どこを読むかをAIに探させる話です。

コース名だけ見ると、資料を読まずに済ませる裏技みたいに見えると思います。 読まないで中身が分かるわけないでしょ、と言われたらそのとおりで、 ここでやるのは読む場所を絞る作業のほうです。

僕は長い資料が手元に来たら、まず読ませて要点から入るのが日常になっていて、 そこから自分の目で読むのは、資料全体のうちのほんの一部だけです。 順番が入れ替わっただけ、と言ってもいい。 頭から読んで大事なところを探すのではなく、大事なところを先に出させてから読む。

先に、このコースの立ち位置

ここだけ覚える

次のコース「Gemini Notebookを使ってみる」が、このコースの上位互換です。資料を読ませて聞く、を専用の道具でやる話で、できることはあちらのほうが広い。

じゃあこのコースは何なのかというと、仕組みと観点の回です。 AIに資料を読ませると何が起きるのか、返ってきた要約のどこを疑えばいいのか、 どんな出力まで頼めるのか。 ここを流し見で持ち帰って、完成プロンプト3本だけ手元に置く。その使い方で充分です。

読ませて要約させる流れがもう分かっている人は、 このコースを飛ばして「Gemini Notebookを使ってみる」へ行ってもらって大丈夫です。

持ち帰りは、場面別の3本

このコースの持ち帰りは、場面別の完成プロンプト3本です。 資料が来たら、場面に合うほうをコピーして使う。それだけで回るようにしてあります。

場面使うもの出てくるSTEP
まず、ざっと知りたい① ざっと知るSTEP 2
資料について、聞きたいことがある② 資料に聞くSTEP 3
英語や専門用語で、そもそも読めない③ 読めない資料を崩すSTEP 4

渡し方は、だいたい2つ

渡し方こういうときに
ファイルを添付するPDFやテキストのファイルが手元にあるとき
本文をそのまま貼るウェブページの文章など、ファイルになっていないとき

添付できるファイルの種類や大きさの上限は、ツールごとに違います。 弾かれたら、本文を貼る形に切り替えるか、章ごとに分けて渡すと通ります。

丸ごと信じない、を先に置いておく

ここから先、要約はどんどん出てきます。読みやすくて、それらしくて、たいてい合っている。 合っているんだけど、読んだのはAIで確かめるのはこっちの仕事、 という線だけは最初に引いておいたほうがいいと思う。

ここだけ覚える

要約は、どこを読むか決めるための地図です。原文の代わりではありません。地図として使うぶんには、これ以上に早いものはなかなか無いです。

つまずきやすいところ

長い資料を渡せば、AIが全部きっちり読んで、正確にまとめてくれると思っている。

読み落としも、それらしい取り違えも起きます。表や図が多い資料はとくに苦手です。だから完成プロンプトでは、要点と一緒に「どこに書いてあったか」まで出させます。場所さえ付いていれば、怪しいところだけ自分で開いて確かめられるので。

長い資料は、真ん中が薄くなる

もう1つ、先に知っておくと得な癖があります。長い文章を渡すと、頭とお尻はよく読まれて、真ん中が薄くなる。分厚い資料の、ちょうど真ん中あたりの話だけがすっぽり抜ける、というのは普通に起きます。

人も同じだと言えばそうなんですが、AIの場合は抜けたことに気づかないまま、堂々と要約を書いてきます。ここが厄介なところです。防ぎ方は3つあります。

やることなぜ効くか
お願いは、資料を貼ったあとに書くいちばん後ろが、いちばんよく読まれる場所だから
長すぎるものは、章ごとに分けて渡す1回ぶんが短くなれば、薄くなる真ん中そのものが無くなる
「どこに書いてあったか」も出させる抜けている場所が、こちらから見えるようになる

この3つは、次のSTEPの完成プロンプトに織り込んであります。 いま覚えなくて大丈夫です。

何を読ませるか、1つ決める

このコースは、実際の資料を1つ持ったまま進むと身につきが早いです。候補はこのあたり。

  • 買ったのに読み終えていない教材や資料
  • 使っている道具の、長いヘルプページや説明書
  • 読みたいのに積んである、長い記事

全部やらなくていいです。1つでいい、このコースを最後まで通すぶんには。

終わったら、ここが言えるか確かめる
  • 資料の渡し方が2通りあると分かった
  • 持ち帰りが場面別の3本だと分かった
  • 要約は地図であって、原文の代わりではないと言える