言語化より先に要る物

バイブコーディングには言語化の力が大事だ、とよく言われます。もちろん要るんですが、僕はそれがいちばん上に来るとは思っていません。言葉にすること自体は、AIに手伝ってもらえるからです。

たとえば、できあがった画面を見て「なんか違う」と感じたとします。その違和感をAIに伝えて、一緒に原因を探すことはできる。でも、そもそも「なんか違う」と気づけなければ、直すきっかけすら生まれません。

言葉にするのはAIに手伝ってもらえます。気づくのは、自分です。

いつも、3つの問いを持つ

気づくには、目的をわかっていることと、自分なりの良し悪しの基準が要ります。それを毎回ゼロから考えなくていいように、僕は作る時にいつも3つの問いを持つことを勧めています。

問い考えること
なぜ作るのか解決したい問題、達成したい目的
どうなれば成功か要る機能と、完成の条件
今の物に何が足りないか目的と、いまの状態の差

最初の2つは作る前に、3つ目は出てきた物を見るたびに考えます。「喋れば創れる Vibe Coding」の4項目と合格ラインは、最初の2つを先に言葉にしておくための物です。

「かっこいいLP」で考えてみる

たとえば、AIに「かっこいいLPを作って」と頼んだとします。LPは、商品の紹介や申し込みのための、縦に長い1枚のページのことです。それなりに見栄えのいいページは出てきますが、そもそも「かっこいい」って何でしょう。洗練されたデザインなのか、派手な動きなのか、高級感のある色なのか。

しかも、そのページを作る目的が商品を買ってもらうことだったら、見た目がどれだけよくても、買われなければ目的は果たせていないわけで。1つ目の問いを持っていれば、ここで「何のためのページだっけ」に戻れます。

3つ目の問いは、AIにも探させる

「何が足りないか」は、AIにも探させられます。ただ、その見立てが合っているかを決めるのは自分です。何か作ったら、この1本で見直してみてください。

そのままコピーして使えます

いま作っている物を、目的と成功の条件に照らして見直したいです。 まず、なぜ作るのかと、どうなれば成功かを、1つずつ私に質問してください。私の答えがあいまいなら、選択肢を3つ出して選ばせてください。 2つそろったら、それと照らして、今の物に足りない所を挙げてください。それぞれ、なぜ足りないと考えたのかも書いてください。直すかどうかは私が決めます。

補足 作っている物があるなら、それを作った会話で送ってください。まだ何も作っていなければ、質問に答えて2つを言葉にするところまでで止めても大丈夫です。

つまずきやすいところ

3つの問いに答えるには、最初から完璧な完成図を持っていないといけない。

完璧な完成図は要りません。何を達成したいかがわかっていれば、出てきた物を見て、目的に近づいているかどうかは判断できます。答えは作りながら細かくなっていくので、最初はざっくりで大丈夫です。

最初の結論に戻る

ここだけ覚える

AIに作る力を借りるなら、人間は見極める力を持て。その芯にあるのは、何が正解かを自分で定義する力です。

STEP 1 で先に言ったこの結論、いまなら中身ごとわかると思います。最初は「動いたら完成」だったのが、いまは作る前に2つ、作った後に1つ、自分に問いを向けられるようになっていて、その問いに答えることが、そのまま正解を定義することになっているんですよね。バイブコーディングの実力は、コードをどれだけ出させたかではなく、欲しい物をどれだけ正確に完成させられるかで決まる、というのが僕の考えです。

見極められるようになると、直してほしい所が次々に見えてくるので、頼む言葉の量も一気に増えます。次の「最高効率 AquaVoice」では、その言葉を打たずに、喋って渡せるようにします。

終わったら、ここが言えるか確かめる