流れは3つだけ

中身と言っても、難しい話はしません。生成AIが答えを出すまでの流れは、文章でも画像でも、この3つです。

段階何が起きているか
学習大量の文章や画像を読み込んで、言葉の並び方や絵の特徴のパターンを覚える
指示使う人が、何を作ってほしいかを伝える。この指示をプロンプトと呼ぶ
生成覚えたパターンをもとに、指示に合う物をその場で組み立てる

学習は、使う人が触る前に終わっています。なので、僕たちが関われるのは2つ目の「指示」から先だけ、ということになります。

「いちばんありそうな続き」を作っている

生成AIは、正解を知っているのではなく、いちばんありそうな答えを組み立てています。

文章の場合でいうと、渡された指示を読んで、学んだパターンから「この次に来そうな言葉」を1つ選んで、また次の言葉を選んで、それを何百回も繰り返して1本の文章にしているので、人間が答えを思い出して書くのとは、やっていることがかなり違います。

指示のあとに、いちばんありそうな言葉を1つ選んで列に足す。これを何度も繰り返して、1本の文章になる。
指示のあとに、いちばんありそうな言葉を1つ選んで列に足す。これを何度も繰り返して、1本の文章になる。

画像も同じで、「夕焼けの海辺」と頼まれたら、学んだたくさんの絵から夕焼けらしさ、海辺らしさのパターンを引っ張ってきて、新しい1枚を組み立てます。どこかにある1枚を持ってきているわけではないです。

だから起きる、2つのこと

この作り方を知っておくと、AIを使っていて「なんで?」となる場面の大半に説明がつきます。とくにこの2つ。

  • 渡す物で、答えが変わる。指示がふわっとしていると、世の中の真ん中あたりの、誰にでも当てはまる答えになります
  • 知らないことでも、答えようとする。「分かりません」より「ありそうな続き」を作るのが仕事なので、それらしい間違いが混ざることがあります

どちらも、この先のAI基礎編でちゃんと扱います。どう頼めば答えが寄ってくるかは「プロンプトの絶対法則」、それらしい間違いをどう防ぐかは「コンテキストの真価」で。

じゃあ、信用しちゃダメなの?

ここまで読んで「間違いが混ざるなら、使えなくない?」と思ったかもしれません。そんなことはなくて、作り方を知ったうえで使えば、ちゃんと頼れる道具です。

つまずきやすいところ

自信満々に、きれいな文章で書いてあるから、合っているはず。

文章のきれいさと、中身が正しいかどうかは別です。ありそうな続きを作るのが得意なぶん、間違っていても堂々とした文章で返ってきます。大事な所だけは、自分で確かめる。それで十分です。

ここだけ覚える

答えは、学んだパターンと、こちらが渡した指示から作られている。返ってきた物に違和感があったら、まず自分が何を渡したかを見直してください。

終わったら、ここが言えるか確かめる