整ったプロンプトは、そんなに大事じゃない

プロンプトの出来より、渡す情報のほうが効きます。

「あなたは一流の◯◯です」から始まる、やたら整ったプロンプトが流れてきますよね。 コピーして貼ると、それっぽいものは返ってくる。

あれ、見た目が整えられているだけで、たいていAIが書いたものです。もちろん、いいものもあります。 ただ、どんなにいいプロンプトでも、渡す情報が無ければ何も出てきません。ここは本当です。

つまずきやすいところ

伸びている人が配っているプロンプトを集めれば、いいものが作れるようになる。

集めるほど、貼るだけで何も足さなくなります。同じものを貼った人が全員同じ結果になっているかというと、なっていない。差が出ているのは、そこに何を渡したかのほうです。

効くのは4つ。順番は関係ない

名前何を言うかたとえば
役割どんな立場で答えてほしいか段取りを組むのが得意な人として
文脈何のために、何に使うのか毎週やっている調べものを速く終わらせたい
制約守ってほしいルール専門用語を使わない、10分で読める量まで
出力形式どんな形で出すかそのままコピーできる形で3案

順番はどうでもいいです。4つ全部そろえる必要もありません。 きれいな形にしようとして手が止まるくらいなら、順番はバラバラで大丈夫。

この中で、文脈がすべて

4つのうち1つだけ選ぶなら、文脈です。

文脈というのは、この4つのことです。

  • それで何をしたいのか
  • 何に使いたいのか
  • 何が目的なのか
  • 何のためにやるのか

思いついた順に、雑に喋るだけでいいです。音声入力でも構いません。 整った文章にしようとする必要はまったくなくて、順番も言い方もどうでもいい。伝わってさえいれば、返ってくるものがはっきり変わります。

ここだけ覚える

AIを使ううえで、いちばん大事なのはここです。この先どのコースへ進んでも、詰まったらまず「文脈を渡したか」を疑ってください。

文脈なし
「今日の段取りを作って」。何も渡していないので、誰にでも当てはまる並びが返ってくる
「今日の段取りを作って」。何も渡していないので、誰にでも当てはまる並びが返ってくる
文脈あり
「午後は外に出るので午前だけで、いちばん重いのはこの作業で…」。渡したものが、そのまま返ってくる側に出る
「午後は外に出るので午前だけで、いちばん重いのはこの作業で…」。渡したものが、そのまま返ってくる側に出る

制約と出力形式は、あとから足せる

文脈さえ渡してあれば、残りは重ねて言えば直ります。 とくに出力形式は、指定できる幅が思っているより広いです。

言うことどうなるか
そのままコピーできる形で貼り付けてすぐ使える
3案出して選べるようになる
表にして見比べられる
ファイルにして渡してあとで使い回せる

最後のファイルの話は、いまはピンとこなくて大丈夫です。 あとの「AIエージェント」のコースで、AIに直接ファイルを作らせるようになったときに効いてきます。

言葉にしにくいものは、見本を渡す

文章の雰囲気とか、まとめ方の癖とか、言葉にしようとすると急に難しくなるものがあります。 「もう少し柔らかく」と伝えても、こちらの思う柔らかさとは違うものが返ってくる。

そこで何往復もするより、自分が前に書いたメモや文章を1〜3本そのまま貼るほうが速いです。 これも文脈の一種で、説明の代わりに現物を渡しているだけ。

ここまでのまとめ

ここだけ覚える

役割・文脈・制約・出力形式。順番は自由。ただし文脈だけは省かない。

次のSTEPで、実際に1本作ります。 ただ、自分の文脈って、意外と自分でも言葉になっていないんですよね。 なので次は、先にAIに聞いてもらうところから始めます。

終わったら、ここが言えるか確かめる
  • 4つの名前を、見ないで言える
  • その中で文脈がいちばん大事だと分かっている
  • 整ったプロンプトを貼るだけでは足りない理由を、自分の言葉で言える