説明書って、何を決めることなのか
何をしている人か、何を任せたいか、どう動いてほしいか。この3つだけです。
自分の説明書と言われると、 もっと大げさなものを作らないといけない気がしますよね。 そんなことはなくて、決めるのは上の3つです。
この3つが1枚になっていると、AIに頼むたびに前置きから書き直す時間が、はっきり減ります。どの作業を任せる人なのかも決まるので、 この先エージェントに作業を渡すときにも、そのまま効きます。
一気に決めさせない
ここがこのSTEPで唯一気をつけるところです。 「説明書を作って」と丸ごと頼むと、それらしいものが一発で返ってきます。読むとよく出来ているんですけど、自分の言葉が1つも入っていない。
1問ずつ聞いてもらってください。答えるのは自分です。 ChatGPTは、聞く係と、まとめる係。
STEP 4 でやったのと同じ形です。自分の中にあるものを、聞かれて出す。ここでも、こちらが渡す文脈がそのまま結果になります。
前のやり取りで読んでもらった、私の作業リストをふまえて、AIに渡す「自分の説明書」を一緒に作りたいです。決めたいのは3つです。1)私が何をしている人か 2)どの作業を任せたいか 3)どう動いてほしいか。
一度に全部聞かないでください。1つずつ質問して、私が答えたら次に進む形で進行してください。私の答えが曖昧なときは、選択肢を3つ出して選ばせてください。最後まで、あなたが代わりに決めないでください。
3つを順番に埋める
- 何をしている人か。肩書きではなく、状況で書く。 「パソコン仕事が多くて、同じ作業を毎週やっている」のように
- どの作業を任せたいか。前のSTEPで「任せたい」と思えたものを、 そのまま並べる。ぜんぶでなくていい、まずは2〜3個
- どう動いてほしいか。話し方、確認の取り方、出来たものの置き場所。 STEP 2 のカスタム指示と同じ発想を、自分の言葉で
途中で「これ違うな」と思ったら、戻って構いません。 むしろ一度も戻らずに決まったときは、 自分で決めずに流されている可能性があります。
決まったら、説明書として残す
ここ、チャットに文章で出させて終わりにしないでください。そのチャットを閉じた瞬間、どこに書いてあったか分からなくなります。
STEP 3 で「出力形式は指定できる」と書きました。ここがその使いどころです。ファイルの形で出させて、手元に置きます。
決まった3つをふまえて、AIに渡す「自分の説明書」を作ってください。
私が何をしている人かを1〜2文で。次に、任せたい作業のリスト。次に、動き方のルール(話し方・確認の取り方・出来たものの置き場所)。最後に、任せないと決めたことを3つ。ほかのAIに渡したときそのまま前提として使える形にまとめて、マークダウン形式のファイル(.md)として出力して、ダウンロードできるようにしてください。
マークダウンというのは、見出しや箇条書きの印を文字で書いた、ただのテキストです。 AIがいちばん読みやすい形なので、この先ずっとこの形で受け取ります。 ダウンロードして、すぐ開ける場所に置いておいてください。
最後に「任せないこと」を入れているのは、任せないものを決めるほうが、任せるものを決めるより効くからです。 ここだけは自分でやる、が決まっていると、安心して残りを渡せます。

この1枚を、この先ずっと使います
新しいチャットを開いたら、まずこの説明書を貼る。それだけで前提が伝わります。
毎回「私はこういう者で」から説明し直す必要がなくなります。 STEP 3 でいちばん大事だと書いた文脈が、1枚のファイルになった状態です。
次のコースでは、この説明書を丸ごと使います。 貼るのすら要らなくして、最初から覚えているAIを1つ作るところまでやります。
ここまでのまとめ
ChatGPTは、説明書を書く人ではなく、書くのを手伝う人です。
これで、このコースは終わりです。 設定を入れて、頼み方の考え方を覚えて、聞いてもらって、材料を読ませて、 最後に自分の前提を1枚にした。手元には、これから毎回使うものが残っているはずです。
通してやったことは、実はずっと同じです。こちらが文脈を渡して、AIに形にしてもらう。この先どのコースへ進んでも、やることはこれの繰り返しになります。
次のコース「ChatGPTで採点係を作る」では、 この説明書を覚えたまま動く自分専用の係を1つ作ります。 毎回説明書を貼り直す作業が、そこで消えます。
次のコースも、無料のまま最後まで進められます。
- 何をしている人か・何を任せたいか・どう動いてほしいか、3つとも自分の言葉で言える
- 1問ずつ聞いてもらう形で進めた
- 説明書をファイルで受け取って、置き場所が分かっている