いきなり「誰に」から決めない

コンセプトは、決める順番があります。この順で上から書き出していくと、ふわっとした発信が、だんだん形になっていきます。

ジャンル → テーマ → 誰に → 悩み → 解決 → 未来

このSTEPでやるのは、上の3つ。悩みは次のSTEP、解決と未来は最後のSTEPで足します。

ジャンルは箱、テーマは切り口

ジャンルは大きな箱で、テーマはその中で扱う具体的な切り口です。ジャンルだけ決めて走り出す人が多いんですが、それだと広すぎて、発信の向きが毎回変わります。

ジャンルテーマ
ビジネス有料note販売
AIAIを使った発信の効率化
美容30代向けの肌管理

テーマまで決めると、何を発信するアカウントなのかが、自分でも見えるようになります。

箱は、需要が尽きない所から選ぶ

ジャンル選びで一番もったいないのが、「好きだから」だけで箱を決めてしまうことです。どれだけいい投稿を書いても、その箱の中にお金を払ってでも解決したい人がいなければ、買う人が出てきません。

人がお金を払ってでも解決したい悩みは、昔からだいたい決まっています。マーケティングの世界で昔から使われているのが「HARM(ハーム)の法則」で、人のあらゆる悩みや欲求は、この4つの頭文字のどれかに分けられるという考え方です。日本では、メンタリストDaiGoさんの本『人を操る禁断の文章術』で紹介されて広く知られるようになりました。人間が生きている限り需要の尽きない、大きなジャンルです。

HARM悩みの箱たとえば
Health(健康)体と見た目ダイエット、肌、体の不調
Ambition(夢・将来)仕事と将来副業、転職、スキルを身につける、AIを仕事に使う
Relation(人間関係)人との関係恋愛、結婚、家族
Money(お金)お金節約、投資、借金

この4つのほかにも、占いやスピリチュアル、子育てや教育も、悩んでいる人が多い箱です。自分の好きなことや得意なことを、この中のどれかとつなげられないかを考えてみてください。「占い × 恋愛」のように2つの箱を掛け合わせると、同じジャンルの人とも違う位置に立てます。

箱ごとに、言うと危ないことがある

発信する前に知っておいてほしいのがこれで、ジャンルによっては、言い方ひとつで法律に触れることがあります。

箱こう言うと危ない関わる法律
投資お金をもらって「この銘柄を買うといい」「今が買い時」と助言する金融商品取引法(登録が要る場合がある)
美容・健康「シミが消える」「飲めば治る」「飲むだけで痩せる」と言い切る薬機法、景品表示法

これは一例で、ほかの箱にもそれぞれあります。箱を選んだら、そこで気をつけることを、金融庁や消費者庁のような公式の案内でちゃんと調べてください。

相手は、顔が見えるところまで

「みんなに届けたい」は、結局だれにも刺さりにくいです。

「noteを書いている人」だと、顔は全く見えません。「noteを何本も書いているのに、有料noteを出しても売れない人」まで書いても、正直まだ浅いんですよね、これで誰か思い浮かびますか。

顔が見えるところまで、というのは、実際にその状況で悩んでいる人の気持ちになって書く、ということです。note でマネタイズしたい人なら、僕はこう書きます。

収益化したくて、副業なら note がいいと聞いたので始めてみた。でも具体的に何を書けばいいのかわからなくて、SNSの情報を見よう見まねでとりあえず書いてみたら、ほとんど読まれない。どこが悪いのかもわからない。有料noteを出しても売れないし、売れない理由もわからない。どうしたらいいのか、何もかもわからない。

ここまで書けて、やっと1人の顔が浮かびます。いわゆるターゲット、ペルソナと呼ばれるものです。かける言葉も、この人に向けてなら自然に決まってきます。

「悩んでそうな人」ではなく、「悩んでいる人」を見つけてくる。

ここが一番大事で、自分の頭の中だけで作り出さないでください。実際にその悩みを持っている人を見つけて、引っ張ってくる。できれば本人に聞く。ジャンルごとに全部違うので正解の例は出せないんですが、見つけ方は次のSTEPでやります。

つまずきやすいところ

相手を絞ると、届く人が減ってしまいそうで怖い

ここ、逆です。広く書いた言葉は誰にも「自分のことだ」と思われないので、結果的に誰も止まってくれません。1人に向けて書いた言葉のほうが、似た状況の人をまとめて止めます。

あえて届けない相手も決める

もう1つ、地味に大事なのがこれです。全員に届こうとすると、誰にも強く届かないので、自分が本当に助けたい人のために、届けない相手も先に決めておきます。たとえば「楽して今月中に稼ぎたい人」には届けない、のように。

ここまで書けたら、メモに3行残しておいてください。ジャンル、テーマ、誰に(その人がいま困っている場面まで)。次のSTEPで、この「誰に」の本当の声を聞きにいきます。

終わったら、ここが言えるか確かめる