悩みは、考えずに拾う
悩みを書こうとすると、たいてい机に向かって「この人は何に困ってるだろう」と考え始めます。でもそれで出てくるのは、自分の頭の中にある言葉なんですよね、相手のではなく。
悩みは考えるものではなく、拾うものです。
拾いに行く場所は、この4つがおすすめです。
- 会話が活発なオープンチャットの中。テーマは自分と近ければ十分で、少しずれていても大丈夫です
- 知恵袋のような質問サイト。誰にも言えない悩みが、そのままの言葉で残っている
- YouTube のコメント欄。同じテーマの動画の下に、見た人が自分の困りごとを書いている
- Grok に、X の投稿から探させる。その悩みを実際に口にしている人の投稿を、X の中から集めてもらいます
X の投稿から、ある悩みを実際に口にしている人の言葉を集めたいです。 まず、私の発信のテーマと、届けたい相手を1つずつ質問してください。 答えがそろったら、その相手が自分の悩みや困りごとを書いている X の投稿を探して、悩みの言葉を20個集めてください。 ・投稿に書かれている言葉を、言い換えずにそのまま抜き出す ・あなたが考えた悩みは入れない。実際の投稿から見つかった物だけにする ・似ている悩みはまとめて、多かった順に並べる ・最後に、どの悩みが一番多く出ていたかを1行で教えてください
補足 リンクが付いていたら、いくつか開いて本当にその投稿があるかを確かめてください。
ただ、Grok が持ってきた言葉を鵜呑みにしないでください。あくまで判断するための素材で、本当に価値のある言葉は、SNSの中より別の所にあります。
一番見るべきは、閉じた場所の悩み
SNSに出ている悩みは、やっぱりぼそっとつぶやく所で止まるんですよね。オープンチャットや DM のような、外からは見えない閉じた場所だと、中身がまるで違います。
SNSのつぶやき
- 稼ぎたいけど、稼げない
- 副業って怪しすぎて、結局やらない方がよくない?
- AIって、どうせ大した物は作れないでしょ
閉じた場所の相談
このサイトを読んでいる人は、僕のオープンチャットにいる人も多いと思うんですが、まさに自分の悩みを書いてくれた人や、スレッドで長文で答えてくれた人がいますよね。実際にみんなに聞いた時は、たとえばこんな声が返ってきました(言い回しは少し整えています)。
Claude Code を使いこなしたいです。みんな自動化自動化って言うけど、どうやってやっているのか知りたい。初心者には難しいですか?
Claude Code でシステムは作れています。でも SNS の運用だけが全然しっくりこない。バズっている投稿を真似ても分析しても反応がなくて、逆に何も考えずに出した投稿がバズったりする。その理由が分かるようになりたいです。
Threads や note に投稿する時、いつも1からネタを考えていて疲れます。楽にする方法があるなら知りたい。うまく回している人が、AIでどうやって発信を続けているのかも気になります。
Codex で Threads のリサーチから投稿づくりまではできています。でも、分析して精度を上げるところまで手が回らない。できれば複数の案件を回せるようにしたいです。
note を作る時は、やっぱり Claude Code のほうがいいんですか?
どれも、実際にその状況にいて、ちゃんと壁にぶつかったところまでの解像度で出てきています。机で考えていても、この言葉は出てきません。ここまで具体的だと、この人たちに口頭ですぐ答えを返せるくらい、何を渡せばいいかが見えます。
会話が活発で、悩みを気兼ねなく出せるオープンチャットは、どちらにとってもありがたい場所です。悩みを出した本人は解決するかもしれないし、僕もなるべく全員助けてあげたいと思っています。運営する側は、思っていたのと全然違う物を出してしまうことがなくなって、聞いたとおりの欲しい物を確実に渡せます。
よそのオープンチャットでは、読むだけにしてください。中で勧誘や宣伝はしないし、人の発言をスクショして外に出すこともしない。拾った悩みは、自分の言葉に言い換えてメモします。
最低ラインは、その状況にいる人になって自分で考えること。もっと言うなら、実際の声を聞くこと。
発信を始めている人は、自分の投稿への反応や届いた質問も、いちばん正確な拾い場所です。
表の悩みと、本音は違う
拾った悩みは、だいたい表の言葉で書かれています。「noteが売れない」「フォロワーを増やしたい」。これだけだと浅いので、もう1段下げます。
| 浅い悩み | 深い悩み |
|---|---|
| noteが売れない | 内容を変えても、タイトルを変えても、自分ではいい記事を書いたつもりでも売れない。何を直せばいいのか分からない |

下げる時は、この4つを自分に聞きます。
- どんな場面で困っているのか
- 何を試して、なぜうまくいかなかったのか
- 人には言っていないけど、何を怖がっているのか
- 本当は、どんな状態になれたら救われるのか
ここが見えると、「頑張ってるのに才能がない人だと思われたくない」「このまま時間だけ失うのが怖い」みたいな言葉が出てきます。こっちが本音です。
相手が心の中で言葉にできていないことを、先に言葉にしてあげる。読者が「これ、自分のことだ」と止まるのは、きれいな言葉ではなくこの具体さです。
ここを雑にしたまま進めると、プロフィールも投稿も、いつか売る商品も全部ぼやけます。相手の注文を聞かずに料理を作って、「なんで食べてもらえないんだろう」と悩んでいる状態です。そりゃ、選ばれません。
AIに悩みを全部考えさせれば、本音まで出してくれると思っている
AIに考えさせると、出てくるのはそれっぽい平均の悩みです。Grok に頼むのも、考えさせるためではなく、実際の人の言葉を探させるため。持ってきた物を元に、自分で考えてください。
相手の姿は、発信してみると実際に反応してくれるのは別の層だった、ということもよくあります。発信を始めたら、反応してくれた人を5人、10人と見ていって、何人にも共通している悩みや言葉に寄せていく。1人の声に振り回されずに、共通しているところだけを拾うのがコツです。
設計書に書き出す
拾った言葉を、この設計書に書き出します。AIに1項目ずつ聞いてもらって、答えた言葉をそのまま書き込んでもらう形です。今の時点でわかることだけでOKで、次のSTEPでAIと壁打ちして仕上げます。
SNSアカウントのコンセプト設計書を、私と一緒に埋めたいです。下の設計書の 1〜4 と 8 を、上から順に、1項目ずつ私に質問して埋めてください。 ・一度に全部聞かず、1つ聞いて私が答えたら、次に進んでください ・私の答えは言い換えず、私の言葉のまま書いてください。2〜4 には、私がオープンチャットや質問サイト、コメント欄などで拾ってきた、相手の言葉が入ります ・私が答えられなかった所は、あなたが考えて埋めずに、空欄のまま残してください ・5〜7 は次で考えるので、聞かずに空欄のままにしてください ・最後に、埋まった設計書を、そのままコピーできる形で出してください # アカウントコンセプト設計書 ## 1. 誰に届けるか どんな人か: その人が今いる具体的な場面: ## 2. 表に出ている悩み 本人が口にしそうな悩み: ## 3. すでに試したこと 何を頑張ったか: なぜうまくいかなかったと思っているか: ## 4. 本音・深層心理 本当はどうなりたいか: 何を怖がっているか: 何を諦めかけているか: ## 5. 私が渡せるもの 解決できる悩み: 渡せる考え方・方法・経験: ## 6. どうやって届けるか 発信で主に扱うテーマ: 自分らしく伝える切り口: ## 7. どんな未来へ連れていくか 読者ができるようになること: 日常や仕事でどう変わるか: ## 8. あえて届けない相手
補足 1 と 8 を聞かれたら、前のSTEPで書いた3行から答えられます。2〜4 は、このSTEPで拾った言葉をそのまま答えてください。出てきた設計書は、メモ帳などに保存しておきます。次のSTEPで使います。