賛成だけ集まる会議室から出る

何もしないと、AIとの会話は賛成100%の会議室になります。

「AIはあなたを否定しない」でやったとおり、AIは基本こちらに乗ってきます。 案を見せれば、良いところを見つけて褒めてくれる。 気持ちはいいんですが、その案にお金や時間を張る前に、反対側の声を一度も聞いていないのは普通に危ないです。

なので、反対側を演じさせます。2本使っています。

1本目: 対比構造

相手に役を付けて、賛成と反対を同じ数だけ出させる形です。 僕がツールを作るときに使っている実物を、そのまま置きます。

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このツールは売れますか?

1行目は自分の題材に、役の1行は「その判断に慎重な立場の人」に書き換えてください。理由の数は5つのままで大丈夫です。

あなたは、AIツールへお金を払うことに慎重な個人事業主です。このツールを買う理由と、買わない理由を、それぞれ5つ出してください。そのあとで、買わない理由の中から、商品設計によって解消できるものを分類してください。

ポイントは最後の分類です。買わない理由を並べて終わりにすると、ただ凹んで閉じることになる。解消できるものと、できないものに分けさせると、 反対意見がそのまま直すところのリストに変わります。

2本目: 弱点指摘式

役を付けずに、正面から突かせる形もあります。こっちは3行だけ。

そのままコピーして使えます

ここまでの私の考えについて、お願いします。

壁打ちの途中で、考えがまとまってきたタイミングで投げてください。

・私の考えの甘い部分を、遠慮なく指摘してください。 ・私が無意識に正しいと思い込んでいる前提は何ですか? ・この計画が失敗するとしたら、原因は何ですか?

2行目が効きます。甘い部分は自分でも薄々分かっていることが多いんですが、思い込んでいる前提は、思い込んでいるので自分からは見えない。ここを他人に探させられるのが、壁打ちの値打ちだと思ってます。

受け取り方

STEP 1 の心得を思い出してください。 厳しい指摘が返ってきても、その指摘自体が間違っていることはあります。 全部を鵜呑みにして案を捨てるのではなく、 指摘に1つずつ「これは本当か」を当てる。 怪しい指摘には、前のSTEPの「なぜそう言えるのか」を重ねればいいです。

つまずきやすいところ

反対意見を出させたら思ったよりきつくて、案ごとやめたくなった。

強く突かせる頼み方をすれば、強い言葉で返ってきます。それは案が駄目だという判定ではなく、頼んだとおりの仕事です。見るべきは言葉の強さではなく、解消できる理由がいくつ残ったか。全部解消できるなら、その案はむしろ進めていい案です。

終わったら、ここが言えるか確かめる
  • 自分の案に、買う理由と買わない理由を同じ数出させた
  • 解消できる反対理由と、できないものを分けた
  • 思い込んでいる前提を1つ、指摘から拾った