説明には型がある
前のSTEPの練習、やってみると「何から話せばいいのか」で迷ったと思います。 迷わなくていいように、型を渡します。4点を、この順で話すだけです。
| 順 | 話すこと | 一言でいうと |
|---|---|---|
| 1 | 何を作ったか | 「◯◯するためのものです」 |
| 2 | なぜ作ったか | 「◯◯に困っていたので」 |
| 3 | どう使うか・どう動くか | 「こう使うと、こうなります」 |
| 4 | どこを自分で決めたか | 「ここは自分の判断で、こうしました」 |

4点目が、本物の証明
「どこを自分で決めたか」が言えると、それはもうAIの出力ではなく、あなたの仕事です。
1〜3は、正直、AIに聞けば分かることです。 でも4点目だけは、あなたにしか話せません。 AIが出した案のどれを選んだのか、どこを直させたのか、何を捨てたのか。判断の跡は、作った本人の中にしか無いので。
逆に言うと、4点目が空っぽのときは、 全任せで作ったということが自分で分かります。 「ゴミを渡せばゴミが返る」で話した掛け算の左側が、 ここに正直に出るんですよね。説明の型は、実力の検査キットでもあるわけです。
「ここは自分で決めた」が1つも言えないものは、まだ自分のものではない。作るときから、自分で決める場所を意識的に持っておく。
大きな夢も、分解できたら半分終わり
「全部を自動でやって、勝手にお金になる仕組みが欲しい」。 こういうの、一度は思いますよね。僕も思います。 ただ、この願いをそのままAIに投げると、だいたい最初の一手が決まらないまま止まる。 大きすぎるからじゃなくて、まだ何をする話なのかが決まっていないからです。
なので、そこへ行くまでに何が要るのかを、先に順番で並べてしまう。 何を集めるのか、集めたものをどこに置くのか、置いたものをどう動かして、 最後に誰の手元へ届くのか。 並べ終わると、さっきまで夢だったものが、地味な作業がいくつか並んでいるだけの列に変わります。
分解した工程を、ひとつずつ作って、つなげる。やることの中身は、それだけです。
そのくらい単純な考え方でいいと思っています。 ただ、ひとつずつ作るところには必要な知識と経験がちゃんとあるので、 そこだけは飛ばさずに積んでいってほしいんですよね、順番どおりに。
で、この分解、さっきの4点とやっていることは同じです。 作ったあとに書けば説明になって、作る前に書けば手順になる。中身は変わりません。
1分では短すぎて、ちゃんと伝わらない気がする。
逆です。1分で骨だけ話すと、相手は聞きたい所を質問してくれるので、結果的に相手が知りたいことだけが濃く伝わります。10分の完全な説明は、聞く側には長すぎて、だいたい途中から届いていません。短く話して、質問で広げる。これが伝わる形です。
- 4点の型を、順番どおりに言える
- 4点目が「本物の証明」になる理由を説明できる
- 前のSTEPで説明したものを、型に当てはめて1分に畳み直した