惜しい絵ほど、作り直させたくなる

気に入らない所が1つあるとき、作り直させるのではなく、その1つだけを言い直します。

6項目で注文して、出てきた絵が8割いい感じ。でもペンの位置だけ気に入らない。 ここで「もう1回作って」と言うと、8割よかった部分ごと作り直されます。 そして次に出てくるのは、また別の、8割いい感じの絵。

これ、近づけているつもりで毎回ゼロから引き直しているだけなんですよ。 抜け出すには言い方を変えるしかないです、頼むほうの。

残すものを先、変えるものを後

言い方
作り直させる言い方ペンの位置が気に入らないので、もう一度作ってください
近づける言い方机とノートの配置はこのままで。ペンだけ、ノートの右側に置き直してください

違いは2つあります。1つは、残すものを先に言っていること。もう1つは、何が嫌かではなく、どうなっていてほしいかを言っていること。

「気に入らない」だけ伝えても、代わりに何を置けばいいかは伝わっていないので、 向こうはまた別のものを当てにきます。

1回に1つだけ変える

もう1つ決まりがあって、1回の言い直しで変えるのは1つだけにします。

  • 色も構図も光もまとめて直させると、どれが効いたのか分からなくなる
  • 1つずつ直すと、うまくいった時点の絵に戻れる
  • 1つ直すたびに、その絵が次の出発点になる

まとめて頼んだほうが早い気がするんだけど、直したい所が3つあるなら3回に分けたほうが結局は速くて、 途中で「あ、これ以上いじらないほうがいいな」と気づける回もあるので、 そのぶん往復が減ります。

そのまま使える形

そのままコピーして使えます

この絵をもとに、1か所だけ直してください。

「このままにするもの」には、いま気に入っている部分を書いてください。「変えるもの」は1回につき1つだけにします。

このままにするもの: 机とノートの配置、光の入り方、色数 変えるもの: ペンを、ノートの右側に置き直してください

直す前の絵は、消さずに残しておいてください。 何回か言い直したあとで、1枚目のほうが良かった、となる回があります。

どこで止めるかを決めておく

で、いつまで直せばいいのか。ここは先に決めておいたほうがいいです。 同じ所を2回言い直して直らなければ、そこで手を止める。

言い方が悪いというより、その絵の作り方自体を変えたほうが早い場面です。 6項目の注文から書き直したほうが、たいてい近道になります。

つまずきやすいところ

思ったとおりにならないので、細かい指示を足し続けている。

足すほど良くなるとは限りません。指示が長くなるほど、拾ってもらえない項目が出てきます。同じ所を2回直して変わらなかったら、いったん止めて、6項目の注文から書き直すほうが速いです。

ここだけ覚える

作り直させない。残すものを先に言って、変えるものは1回に1つだけ後から言う。 2回直して変わらなければ、注文から書き直す。

終わったら、ここが言えるか確かめる
  • 「もう一度作って」と言わずに直す言い方を、1つ言える
  • 実際に1回言い直して、絵を近づけた
  • 何回で止めるかを、自分で決めている