同じことを、短く頼んでみる

いつも書いていた長い前置きが、数行で済みます。

これまでは、頼むたびに話し方や確認の取り方まで書いていました。その前提の部分は、もうファイルに入っています。なので、今日の依頼だけ言えば通ります。

そのままコピーして使えます

STEP 1 で作った work.md を読んで、AIに任せられそうな作業を3つ選んでください。

work.md は、このコースのSTEP 1 で作業フォルダに保存したファイルです。無ければ、STEP 1 だけ先に済ませてから戻ってきてください。

選んだ理由を1行ずつ添えて、todo.md として保存してください。

いつもの頼み方と、見比べてみてください。話し方も、使わない言い回しも、確認のタイミングも書いていません。それでも、そこは効いています。

効いているか、確かめる

効いていないと思ったら、直接聞くのがいちばん早いです。

そのままコピーして使えます

いま、このフォルダの前提のファイルを読んでいますか。

読んでいるなら、そこに書いてあることを3つだけ挙げてください。

挙がってこないときは、置き場所か名前が違います。作業フォルダの一番上にあるか、 自分の道具に合った名前になっているかを見てください。

増やしすぎると効かなくなります

足すたびに、1つあたりの効きは薄くなります。

便利だと分かると、あれもこれも書き足したくなるんですよね。僕もやりました。 ただ、書いてあることが増えるほど、どれを優先すればいいかが決まらなくなります。

  • 2週間くらい使って、一度も効いていないものは消す
  • 今日の依頼にしか関わらないものは、書かずに毎回言う
  • 迷ったら、短いほうを選ぶ
ここだけ覚える

短いほど効きます。長い前提より、短くて守られる前提のほうが強いです。

絶対に守ってほしいことは、ここに書かない

短くしても、1つだけ残る問題があります。 前提のファイルはお願いであって、命令ではありません。たいてい守られますが、たまに抜けます。

なので、抜けたら困ることを、ここに書いて安心しないでください。 毎回必ずそうなってほしいことは、お願いではなく手順のほうに入れます。

やりたいことどちらに置くか
丁寧すぎない話し方にしてほしい前提でいい。ずれたら、その場で自分が気づく
出す前に、誤字を必ず見てほしい仕組みへ。抜けても気づかないまま出てしまう
決まった場所に必ず保存してほしい仕組みへ。抜けたことに気づくのが、だいぶ後になる

線引きはひとつで、抜けたときに自分で気づけるかどうか。 気づけるものは前提でいいです。 気づけないまま進んでしまうものは、仕組みのほうへ移します。 何を仕組みに入れるかは、AIエージェントの後半で扱います。

2本目がある人は、両方に置いておく

ここからは、Codex と Claude Code の両方を入れている人向けです。 1本しか使っていないなら、読み飛ばして大丈夫です。2本目を入れたくなった日に、ここへ戻ってくれば間に合います。

2本使うときにやることは1つで、同じ作業フォルダに、同じ前提を置くだけです。

もったいないのは、せっかく作った前提のファイルが、片方からしか読まれない状態です。 道具ごとに別のフォルダを開いているとそうなって、もう片方で頼むときだけ、 結局いつもの長い前置きを書くことになる。

  1. 前提のファイルを置いた作業フォルダを、もう片方の道具でも開く
  2. そちらから見ても、同じファイルが並んでいることを確かめる
  3. その道具が読む名前のファイルを、もう1つ置く

3つ目が、STEP 3 でやった名前の話です。中身は同じでいいので、AGENTS.md と CLAUDE.md の両方を置いてしまいます。これも自分で書き写さなくて大丈夫です。

そのままコピーして使えます

この作業フォルダに置いてある CLAUDE.md を読んでください。

Codexを使っている人は、ここを AGENTS.md に書き換えてください。

同じ中身のまま、もう片方の道具が読む名前のファイルも作ってください。Codexが読むのは AGENTS.md、Claude Codeが読むのは CLAUDE.md です。作る前に、どのファイルをどの名前で作るつもりかを短く教えてください。

中身を直したときは、両方とも直してください。片方だけ新しくすると、開く道具によって言うことが変わります。

場所と前提がそろっても、途中まで進めた話だけは、 さっきまで開いていたほうにしか残っていません。 また一から説明するのか、となるところです。 なので乗り換えるときは、引き継ぎメモをファイルで書かせてから渡します、口で説明し直す前に。

そのままコピーして使えます

ここまでの作業を、いったん止めます。

続きを別の道具に引き継ぎたいので、引き継ぎメモをファイルにして、この作業フォルダに保存してください。どこまで終わったか、次に何をする予定だったか、途中で決めたことを書いてください。私が読んで分かる短さでお願いします。

もう片方を開いたら、作業フォルダにある引き継ぎメモを読んでから続けて、と言うだけです。 手で説明し直していたところが、そのままファイル1枚に置き換わります。

僕はこの学び場を2本使いで作っていて、記事の文章は Claude Code 側、 図解の画像は Codex 側、という分け方をしています。 前提のファイルは両方の名前で置いてあるので、途中でどちらへ移っても、 こちらの決めごとを言い直さずに済んでいます。

次のコースへ

これで、前提を毎回説明する作業が消えました。 手元には、作業フォルダと、前提のファイルと、作業の一覧(work.md)が残っています。

次のコース「ファイル整理を任せる」では、前提を覚えたこの作業場に、散らかったフォルダの片づけを丸ごと任せます。消したり動かしたりする作業を、安全なやり方で頼むところまでやります。

終わったら、ここが言えるか確かめる
  • 前提を書かずに頼んで、同じように動いた
  • 効いているかを確かめる聞き方を知っている
  • 増やしすぎると効かなくなる理由が言える