毎回、最初から説明していませんか
チャットのAIは、新しく話しかけるたびに、こっちが何者で、何をしていて、何を作りたいのかを毎回説明しないといけません。説明するたびに言い方が少しずつ変わるので、返ってくるものもそのぶん揺れます。
「エージェントもそうなら、毎回長いプロンプトを書かないといけないってこと?」と思った人、そこが一番の違いです。
エージェントは、まずフォルダを開く
エージェントは、フォルダを開いてから作業を始めます。
チャットは画面に打った文だけを見て答えますが、エージェントは、自分のパソコンの中の決まったフォルダを開いて、そこにある物とルールを読んでから動きます。中に資料が入っていればそれを材料にするし、ルールの紙が置いてあれば、頼む前からそれに沿って動く。


勉強部屋とロボット執事
エージェントを、勉強部屋で働くロボット執事だと思ってみてください。いくら優秀な執事でも、部屋がゴミ屋敷だったり、ルールが何も無かったりすると、何から手を付けていいかわからなくなります。
- ラベルの貼られた本棚=フォルダ。「数学」「英語」のように目的ごとに分かれていれば、執事は言われなくても必要な資料を取り出せる
- 部屋のドアに貼る絶対ルール=エージェントMD。執事が部屋に入った瞬間、一番最初に読む約束の紙。部屋(フォルダ)ごとに違うルールを貼っておける
エージェントMDは、Codexなら AGENTS.md、Claude Codeなら CLAUDE.md という名前のファイルです。中身はただの文章なので、特別な書き方は要りません。
プロンプトより、作業場
毎回長いプロンプトを書くより、本棚を整えて、ドアにルールを貼っておくほうが大事です。整った作業場があれば、短く頼んでもちゃんと動きます。
ここまでのコースで、判断材料をAIに渡す話を何度かしてきましたが、エージェントではそれが「フォルダとルールを整える」に置き換わります。渡す材料をフォルダに入れておき、守ってほしいことを1枚に書いておく、それだけで毎回の説明がいらなくなるので。
エージェントを使いこなすには、長くて細かいプロンプトを書けないといけない
長いプロンプトはほとんど要りません。材料をフォルダに入れて、守ってほしいことを1枚に書いておけば、頼む時は短い一言で足ります。うまく動かない時に見直すのも、プロンプトより先に作業場のほうです。