線は3本
全部を「書く/書かない」の2択にすると、書かない側が膨らみすぎて相談になりません。 真ん中に「ぼかして書く」を置いた3段階にすると、一気に実用的になります。
| 区分 | 何が入るか | 扱い |
|---|---|---|
| 書かない | パスワード、カード番号、口座番号、マイナンバー、住所の全体 | チャット欄には一切書かない。聞かれても書かない |
| ぼかして書く | 自分や家族の名前、勤め先、他人に関わる具体的な話 | 名前は伏せる・立場に置き換える。中身は渡す |
| そのまま書く | 自分の状況、悩みの中身、作業の内容、考えていること | ここは遠慮なく書く。書くほど答えの質が上がる |
守るのは「悪用されると直接被害が出るもの」と「他人のもの」。それ以外は渡していい。
1本目の線 ── 書かないもの
パスワードやカード番号は、書いて得することが1つもありません。 AIがそれを必要とする場面も無いので、 求められたら詐欺を疑うくらいでちょうどいいです。 ここは迷いようがない線なので、これ以上説明しません。
2本目の線 ── 他人のことは、自分の判断で書かない
見落としやすいのはこっちです。 自分の情報は自分のリスクで書けますが、他人の情報は、その人のものであって自分のものではない。 友だちの悩み、家族の病気、仕事相手とのやりとり。 相談したいときは、名前と特定できる部分を落として、状況だけ渡します。
仕事の資料も同じ理屈です。 自分のメモは自分のものだけど、会社の内部資料や顧客リストは自分のものではない。 勤め先にAI利用のルールがあるならそれに従う、無いなら 「自分のものではない情報は入れない」を既定にしておくのが安全です。
ここだけ覚える
自分のことは書いていい。他人のものは、ぼかすか、書かない。この1行だけでも、事故の大半は防げます。
つまずきやすいところ
厳密にやろうとして、住んでいる地域や年齢まで全部伏せて相談していた。
そこまで伏せると、答えが一般論に戻ってしまいます。「関東在住・30代・デスクワーク」くらいの粒度は、書いても個人にはたどり着けません。伏せるのは「その情報だけで自分や他人に届くもの」。フルネーム・正確な住所・勤め先名のあたりです。
終わったら、ここが言えるか確かめる
- 3本の線を、何も見ずに言える
- 「書かない」に入るものを4つ挙げられる
- 他人の情報の扱いが、自分の情報と違う理由を言える